恋におちている

私は、今中国語の先生に恋をしている。

初めて会った時の印象は、他人に興味が無さそうな人。でも、頑張って生徒と仲良くなろうとしてるなという感じ。彼に対して、「ビビッと」くる感じはなかったが、彼の落ち着いているところ、いつ見てもテンションの振れ幅が一定なところが尊敬できるところだ。しかし、彼は失敗を恐れる人だということを知っている。小さなハプニングが起きた時、いつも穏やかな彼が少し動揺するのだ。私は、問題が起きた時こそ、その人の本心が出ると思っている。本来ならば、ハプニングに強い人が理想の人なはずなのに、なぜかそんな彼を少し許せる気がしている。

彼には、何もアプローチはしない。なぜなら、私は「片思い大好き人間」だからだ。尊敬出来る彼に認めてもらいたいという思いが、中国語を勉強するためのモチベーションになっている。仮に、彼を嫌いになってしまったら、何をモチベーションに中国語を勉強すればいいのだろうか。それを恐れているというのもあながち間違ってはいない。

彼と目が合うと、一気に鼓動が早くなる。「ドキドキ、わくわく」そんな感じだ。その+の感情が多くなりすぎるとある時、不安という-の感情に変わる時が来る。幸せすぎて、この幸せが無くなりそうで怖くなるからだ。まして、彼氏という存在になるとその心配は今とは比べ物にならないだろう。

私が彼氏を作らないのは、このことが原因だ。「彼氏にならなければ、傷つくことはない」と心のどこかで思っているのだろう。「傷つくことを恐れては恋愛なんてできない」と年上の先輩方は言うだろう。でも私はこれが一番幸せな恋の形であると信じている。